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シャンプー・リンス・トリートメント歴史市場シェア

2024年12月27日記事公開

いまや多くの現代人が、日常的な衛生習慣として行っている「洗髪」。実は、日々のルーティンとなったのはここ数十年ほどの話で、「シャンプー」と名付けられた洗浄剤の歴史も100年ほどのこと。本稿では、洗髪に大きく関わる時代のヘアトレンドを交えながら、国内の「シャンプー・リンス・トリートメント」(インバスヘアケア用品)の歴史をひもといていく。

※本文中の商品情報(特長・価格・キャッチコピーなど)は、発売当時の製品に関するものです。

~1960年代洗髪は、宗教的儀式から清潔目的へ

江戸時代は月1回 !? 1日がかりで洗髪

日本髪を結うのに欠かせなかったのが鬢づけ油。当時は髪についた汚れや油分、ニオイをとることが洗髪の目的だった

古来、身体を洗い清める「洗浄」という行為は、宗教的儀式として捉えられており、洗髪もその一環として捉えられていた。そのため洗髪自体の頻度は少なく、超ロングヘアだった平安時代の貴族女性でさえ、年に1回程度という説も。洗髪剤として、米のとぎ汁が使われており、日々のケアとして櫛で髪を梳(す)く際にも重宝されていたという。

洗髪が庶民の間で浸透するのは、江戸時代に入ってからのこと。上下水道が発達し、銭湯文化が花開いた江戸では、庶民でも月1~2回程度の洗髪頻度となり、「ふのり」に「うどん粉」を足してお湯で混ぜたものが、洗髪剤として用いられた。
当時の女性のヘアスタイルは日本髪。鬢(びん)づけ油でガチガチに固められた髪をほぐして洗うにも、長い髪を乾かすにも一苦労だったようで、1日がかりの作業だった。

時代をリードした製品

  • 日本最古の洗髪剤
    平安時代「米のとぎ汁」
  • 汚れ・臭いをとり、ツヤを出すブレンド洗髪剤
    江戸時代「ふのり」、「うどん粉」

粉末石鹸からシャンプーへ

パーマヘアが人気となり、洗髪頻度も上がるなか、フケ・かゆみ以外の髪悩みとして、「髪の傷み」が浮上 夏川静江1933/牛山晴人 牛山春子/『美容師を志す人のために』ハリー・牛山, メイ・牛山(初代)現人社/1933/パブリックドメイン

明治時代に入ると、人々の髪形にも、一部西洋化の影響が見られるようになっていく。洗髪にも粉石鹸が使われ、後に「髪洗い粉」と呼ばれるようになっていった。
日本で「シャンプー」という言葉が使われ始めたのは大正から昭和初期にかけてのこと。ドイツのハンツ・シュワルツコフが世界初の水溶性粉末シャンプーを発表(1903年)してから20年ほど経った頃のことであった。洗髪回数がまだ週1回にも届かない時代、シャンプーに求められた基本機能は「フケ・かゆみ」対策だったようだ。

時代をリードした製品

  • 国内初、商品名に「シャンプー」を使用したとされる
    1926年「純植物性シヤンプー モダン髪洗粉」葛原工業所
  • 国内初といわれる液体シャンプー
    1930年「すみだ髪あらひ」ライオン石鹸(現:ライオン)
  • 世間に「シャンプー」の認知を拡大した固形シャンプー
    1932年「髪洗ひ・花王シャンプー」花王石鹸(現:花王)

洗髪頻度の上昇とリンスの登場

戦後、1950年代には、海外の人気銀幕女優の影響などもあり、女性の間でパーマヘアが流行。同じ頃、石鹸が主原料だったアルカリ性のシャンプーよりも、髪にやさしいヤシ油を主原料とする粉末シャンプーも開発され、パーマによる髪の傷みにもマッチした。

1960年代に入り、一般家庭で内風呂の設置率が高まると、洗髪頻度も上昇。より洗いやすい液体の中性シャンプーや、それに続く多様な商品も発売される一方で、洗髪時や濡れた髪への摩擦から、髪の傷みという新たな悩みが生まれていく。それに応えるアイテムとして、シャンプー後のケアアイテム「リンス」が登場。シャンプー・リンス・トリートメント市場が拡大していく。

時代をリードした製品

  • 国内初の中性粉末シャンプー
    1955年「花王フェザーシャンプー」(花王石鹸)
  • 国内初の中性液体シャンプー
    1960年「花王フェザー デラックス」(花王石鹸)
  • 殺菌剤配合でフケやカユミ止め効果のあるシャンプー
    1965年「エメロンシャンプー」(ライオン油脂、現:ライオン)
  • 国内初となったお湯で溶くタイプのリンス
    1965年「花王テンダー」(花王石鹸)
  • 男性向けトニックシャンプー
    1968年「サンスタートニック」(サンスター歯磨、現:サンスター)

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