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美容マスク・パック歴史市場シェア

2024年2月29日歴史・グラフ更新

女性のスキンケアを「日常のスキンケア」と「スペシャルケア」に分けるとすれば、洗顔、化粧水や乳液、クリームまでが前者、美容液や美容マスク・パックが後者といえるだろう。これらのうち美容マスク・パックは、長年スペシャルケアのポジションを保ってきたが、近年ではその立ち位置に変化が生まれているようだ。本稿では、シートマスクを中心に、国内における美容マスク・パックの歴史を紐解いていく。

※本文中の商品情報(特長・価格・キャッチコピーなど)は、発売当時の製品に関するものです。

美容マスク・パックの剤形の変遷(概要)

※各ゾーンをクリックすると、その年代の記事へリンクします

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2021年現在の市場規模を100とした場合の剤型別シェア(イメージ)


~1980年代はがすパック全盛期、シートマスクの登場

江戸時代	女性イメージ


美容マスク・パックの発祥は正確にはわからないが、西暦60年代、ローマ皇帝ネロの妻ポッパエアが、小麦やライ麦、ハチミツ、ロバの乳などから作った美容パックをしていたという伝説がある。

日本では、江戸時代中期にあたる1813年に『都風俗化粧伝(みやこふうぞくけわいでん)』という美容書が出版されており、そのなかに冬瓜(とうがん)と酒を煮詰めて絞った汁や、猪の蹄を米のとぎ汁で煮詰めたものを寝る前に顔に塗る、といった記述が見える。

このように、美容パックは身近な材料を使って自分で作る美容法だったが、近代になり商品化されていった。1932年にハリウッド化粧品は、粉を化粧水で溶いて顔に塗る「パリジャンパック」を発売している。

戦時下の物品統制の時代を経て、1956年、塗って乾いたらはがすパック「サンリョウパック」がヒノキ新薬から登場する。これが世界初のはがすタイプとされており、これ以降の美容パックははがすタイプが主流となる。

そんななか、1981年にプロクター・アンド・ギャンブルから登場した「SK-II フェイシャルトリートメントマスク」は、国内初のシートマスクと考えられている。しかしこの時点ではまだ、はがすタイプの優位をおびやかす存在ではなかった。

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