2020年代韓国コスメの台頭とエイジングケア需要の高まり

2020年に入ると、コロナ禍で世界的な注目を集めたBTSをはじめとするK-POP、韓流ドラマなどエンタメコンテンツとともに、韓国コスメが本格的にトレンド化。それまで旅行の「お土産」として好まれたメイドイン韓国のシートマスクが、バラエティストアやドラッグストアの売場へと進出していく。なかでもCICA(シカ)成分の入った商品は、一大ブームとなった。


また、日常ケア化したことで、シートマスクの需要は若年層にも広がり、2021年には、さっぱりした使用感が好評のコーセーコスメポート「クリアターンごめんね素肌マスク」や、ニキビケアに特化したクラシエホームプロダクツ(現・クラシエ)「CHOI!」などが、人気イラストレーターとのコラボパッケージを発売。品切れを起こすほどのヒット商品となった。


2023年時点のトピックスとしては、エイジングケア商品のシェアが高まっており、従来から人気のあった成分「ビタミンC」に加え、「ナイアシンアミド」「レチノール」などを謳った商品が好調のようだ。今やヒットに欠かせないSNSで活躍するインフルエンサーたちも、成分を推しながら商品を紹介する傾向にある。
また、同じくエイジングケアで見られるようになった近年新しい剤形として、「ニードルパッチ」が挙げられる。微細な針状のヒアルロン酸などの成分をパッチに敷き詰めたもので、目元や口元用の部分シートとして展開されている。肌の奥深くまでうるおいを届ける旨が訴求されており、就寝時に貼って、起床時にはがす使い方が主だ。
シートマスクが大容量化し、スペシャルケアから日常のケア商品となったのが2010年代だが、2020年代初頭の現在では、再度スペシャルケアとしてのアイテムにもスポットが当たり始めているようだ。