Category Navi 歴史を知れば、データがもっとおもしろくなる!

menu

洗濯仕上げ剤歴史市場シェア

2024年8月30日歴史・グラフ更新

日々の洗濯のプラスαとして私たちの生活に浸透した洗濯仕上げ剤(*)。その市場は近年急激な伸びを見せ拡大してきた。なかでも、柔軟剤は洗濯時に毎回使用している人が約8割にも及び、生活に定着している。当初は洗剤の補助的な使用目的だったが、今や“香り”を中心としたラインアップの華やかさでは洗剤をしのぐ勢いで、メインストリームとなりつつある。そんな洗濯仕上げ剤の歴史について柔軟剤を中心に紐解いていく。

*本稿では柔軟剤、漂白剤、衣類用ケア剤(衣類・布スプレー、しわのばし等)等の総称。
※本文中の商品情報(特長・価格・キャッチコピーなど)は、発売当時の製品に関するものです。

※各ゾーンをクリックすると、その年代の記事へリンクします

年代イメージ画像年代イメージ画像年代イメージ画像年代イメージ画像

1960~1970年代衣類をソフトに+静電気防止も

衣料の多様化

花王 「花王ソフター」 (1962年発売)

1962年、日本で初めての柔軟仕上げ剤「花王ソフター」が花王から発売される。元々は、赤ちゃんの肌着やオムツ、タオルなどを洗うときに、“洗った布地がいつまでもソフトに、新品のままの感触が保てたなら・・・”という母親たちの願いから生まれたものだった。また、当時、化学繊維衣料の普及に伴い、静電気のパチパチした不快感が気になるという声が多く聞かれるようになり、それを防止する目的としても開発は進んだ。高度成長期のなかで、衣類にお金をかける余裕が出てくると、その取扱い方法への関心が高まりだしたことも背景となり、注目を集める商品となった。

花王 「花王ブリーチ」 (1962年発売)

同年、花王は塩素系漂白剤「花王ブリーチ」も発売。これまで、漂白やシミヌキは、洗濯後に別に行っていたが、わざわざお湯を沸かしたり、すすぎを何度も繰り返したりと、2度も3度も手間がかかるものだった。そこで、この面倒をはぶき、洗濯といっしょに漂白、シミヌキができるようにという考えから開発された。

ライオン 「ライオンソフター」 (1966年発売) 「ライオンブリーチ」 (1966年発売) 「ライオンハイスターチ」 (1966年発売)

一方、ライオンは、仕上げ剤トリオとして1966年に柔軟剤「ライオンソフター」、塩素系漂白剤「ライオンブリーチ」、液体洗濯のり「ライオンハイスターチ」を同時発売し、追撃を開始。カテゴリー名を商品名に取り入れ、洗濯仕上げ剤そのものを世の中へ浸透するよう努めた。

その後、電気洗濯機の普及が進み、合成洗剤が急速に浸透していくと同時に、洗濯仕上げ剤もその認知度を上げていった。

類似品があふれ、改称ブームに?

花王 「ハミング」 (1966年発売)
花王 「花王ハイター」 (1966年発売)

瞬く間に人気を集めた「花王ソフター」だったが、その注目度の高さゆえに同業他社から類似品が多数発売される事態に・・・。そこで、差別化を図るべく、花王は1966年に「ハミング」へと改称。同様に、「花王ブリーチ」を同年「花王ハイター」に改称する。

ライオン 「ソフランS」 (1975年発売)

一方、ライオンも、1975年に「ライオンブリーチ」を「ブライト」に改称したほか、「ライオンソフター」も同年に「ソフランS」へと改称。洗濯のりの「カインド」と3商品そろえてプロモーションを重点投下する。なお、「ソフランS」は、当時、清潔感からブルーのパッケージが主流のなか、これまで軽視されてきた香りの良さを全面に押し出し、フローラルのやさしい香りを連想しやすいピンクをイメージカラーに採用した。洗濯を少しでも楽しいものに、毎日の家事を明るいものに変えたいというコンセプトにより、画期的な商品として大ヒットへとつながる。

当初は赤ちゃんの洗濯物(布オムツ、肌着)をソフトにするために生まれた柔軟剤だったが、化学繊維の多様化を背景に、セーター、カーディガン、肌着、ランジェリーなどにも使われ始め、その必要性が高まり、容量も特大サイズが増えていった。洗濯後の衣類のアフターケア商品のひとつとして柔軟剤市場はさらに大きく育ちつつあった。

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

© 2018 NetPILOTING Inc.