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発毛・育毛剤歴史市場シェア

2024年6月28日記事公開

加齢や生活習慣、その他さまざまな要因によって引き起こされる薄毛や脱毛症。髪型は、人に与える第一印象への影響も大きいため、男女問わず、その症状による悩みは深い。一方で、最近ではAGA(男性型脱毛症)という言葉も広く生活者の耳になじみ、医薬品での治療や状態の改善が可能なケースもあることが認知されるようになってきた。今回は、一般用医薬品にフォーカスし、育毛・発毛剤のこれまでの歴史を振り返る。

※本文中の商品情報(特長・価格・キャッチコピーなど)は、発売当時のものです

主な発毛剤・育毛剤の歴史

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古代~近代薄毛の悩みは紀元前から

髪には「神」の力あり!?

古代ローマ時代の英雄カエサルも薄毛の悩みをもっていたとされ、短く整えた前髪や月桂樹の冠も髪型をカバーするためのものだったともいわれている Gaius Julius Caesar ©Skoklosters slott(1638) https://skoklostersslott.se/

薄毛は、はるか紀元前の時代から、人類にとって普遍的な悩みとして存在していた。古代エジプト時代の医学書をひもとけば、薄毛は神々の呪いによるものとされ、その治療としてカバやライオン、猫や蛇などの動物の脂を頭に塗りたくるというトンデモメソッドが紹介されている。
続くギリシャ時代には、医学の父・ヒポクラテスによって、ハトの糞を塗りたくる方法も編み出されたという。

現代を生きる我々でも、ヒリつくような切実さを感じるエピソードである。それもそのはず、厄介なことに、古代~中世にかけて髪は「神」のパワーが宿るものであり、権力の象徴であった。

ローマ時代の皇帝・カエサル(シーザー)の短い前髪と月桂冠も、実のところ薄毛をごまかすためのものだったという説さえある。中世ヨーロッパ時代、かつらをステイタス化し、ファッションとしての一大ウイッグブームを巻き起こしたのも、30代で薄毛に悩むようになったルイ14世であった。

恐怖の去勢実験! 男性ホルモンの関与が判明

マカッサル油をふりかけられる男性。ふりかければふりかけるほど効果があるとされた Macassar Oil, An Oily Puff for SoftHeads (1814)/CCO 1.0 https://www.metmuseum.org/ja

19世紀には、インドネシアのマカッサル地方でとれる油から作られた「マカッサル油」が、ヨーロッパを中心に毛生え薬という触れ込みで大流行。20世紀初頭には、頭皮の血行をよくすることが抜け毛予防になるという考え方が生まれ、洗髪やマッサージ、電気治療などが注目されていく。

そんななか、現在の薄毛治療のベースとなる発見をしたのが、アメリカの皮膚科医ジョージ・ハミルトンだ。1942年、ハミルトンは囚人を使った去勢実験により、脱毛の原因に男性ホルモン(テストステロン)が関与していることを突き止めたのだった。
ハミルトンの発見は定説となったほか、AGAにおける薄毛の進行パターンをまとめた分類図は、「ハミルトン・ノーウッド分類」として現在も参照されている。

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