Category Navi 歴史を知れば、データがもっとおもしろくなる!

MENU

発毛・育毛剤歴史市場シェア

2024年6月28日記事公開

2020年代~これからは女性用に注目?

2020年に計量容器となってリニューアルした「リアップリジェンヌ」(大正製薬)

2020年、コロナ禍に入ると、ドラッグストア店頭でのカウンセリングや情報提供の機会が低下したことで、第1類医薬品である発毛剤の売上は全体的に厳しい状況に陥った。
もともと、「人に知られたくない」センシティブな悩みであることに加え、外出機会が減ったことでEC購入がより定番化し、大正製薬、ロート製薬など各社もECチャネルへの注力度を高める動きを見せている。

また、ミノキシジル製剤でも低価格商品が登場し始め、新規参入自体も落ち着いたいま、継続使用からの離脱や、クリニックへの移行などで医薬品である男性用の育毛・発毛剤の売上は減少傾向にある。
人口減のなか、超高齢社会を迎え、薄毛人口自体は増える傾向にあるが、ユーザー自体が「何歳まで、髪を生やしていたいのか」はまた別の話となる。パイをどう広げていくのかが、各社の課題となっているようだ。

そのようななか注目されているのが、“女性用”の育毛・発毛剤だ。フェミニンケアや、更年期などこれまで公には語られてこなかった女性の悩みが、少しずつオープンに語られるようになり、産後の抜け毛(分娩後脱毛症)や更年期以降の薄毛(びまん性脱毛症)など、女性ホルモンによる脱毛症状についても、広く認知されるようになってきた。

主な薄毛の種類と原因

※頭髪全体が薄くなる症状は「びまん性脱毛症」とよばれ、女性型脱毛症に多く見られる

女性用発毛剤は、2005年に大正製薬がミノキシジル濃度1%の「リアップレディ」を発売。有効成分をプラスした「リアップリジェンヌ」を2011年に、同商品のリニューアルを2020年に行っている。男性用同様しばらく大正製薬の独壇場だったが、 2024年4月より興和から「リザレックコーワfor レディ」が発売されている。また、医薬部外品や化粧品など、医薬品以外の女性向けの育毛ケア商品が多数発売され、ヘアケア自体の支出額も伸びている状況だ。

店頭では、ヘアケア売場のほか、フェミニンケアコーナーでホルモンバランスや更年期のトピックスを添えて「女性の薄毛」を情報発信することで、女性用発毛剤の潜在的ユーザーに商品を認知させることができる。自店ECでの購入も視野に入れながら、売場づくりを行いたい。

下記に主な発毛剤の成分比較表をまとめた。使用者や配合成分、効果等をチェックし、商品選択をサポートする売場のPOP作成や、接客時の会話に役立てよう!

主な頭髪用発毛剤の成分比較表

2024年6月時点

「主な頭髪用発毛剤の成分比較表(PDF)」を開く

参考資料:「奇跡の薬16の物語」キース・ベロニーズ著/化学同人(2024)、「ハゲの文化史/荒俣宏著/ポプラ社(2018)、「一般用医薬品データブック 2023-2024」富士経済(2023)

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

© 2018 NetPILOTING Inc.