1980年代「朝食欠食」への提案として誕生

栄養バランスとおいしさの追求

1970年代頃は、日本人のライフスタイルが多様化し、食事の欧米化、インスタント食品の急速な普及、朝食欠食や深夜の食事など、食生活も大きく変化した時代だった。
そうしたなか、大塚製薬は1979年、5大栄養素をバランス良く含む医療用の濃厚流動食「ハイネックス-R」を開発。そこから着想を得て、一般向けの製品として開発されたのが、ドリンクタイプの「カロリーメイト(缶)」だ。また、同じ時期に朝食欠食の問題に着目しブロックタイプの「カロリーメイト」も開発がスタートした。しかし、栄養バランスとおいしさを同時に追求する開発は困難を極め、試行錯誤を続けるうち、開発から発売までに多くの歳月を要した。

1983年4月、ついに「カロリーメイト ブロック(チーズ味)」と、「カロリーメイト 缶(ミルク味)」が店頭に並んだ。ブロックタイプの形状モデルとなったのは、イギリスのショートブレッド。“いつでもどこでも誰でも食べられる”朝食を目指して開発された。5大栄養素が一度に取れるバランス栄養食”と銘打って発売された「カロリーメイト」だが、これまでにないコンセプトの商品だったため、なかなか消費者の理解を得ることができず、販売は苦戦した。
火付け役はアスリート
そんななか、転機が訪れる。健康や栄養補給に気をつかうアスリートへの製品と情報の提供を行うことで、有名選手が栄養補助に「カロリーメイト」を食べる姿がTVや新聞などの各メディアで取りあげられたのだ。また、国民的ヒーローである野球選手の王貞治をTVCMに起用したのも、大きな話題となった。1984年には、「カロリーメイト ブロック(フルーツ味)」も発売し、ラインナップを充実させ、一般消費者へと少しずつだが、着実に浸透していった。



