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鼻炎薬歴史市場シェア

2023年2月24日歴史・グラフ更新

春先にくしゃみをすれば必ず「花粉?」と聞かれるほど、現代の日本では花粉症に悩む人が多くなっている。症状を止めたい、眠くなるのは困る…そんな生活者の悩みに応えて、進化を続けてきたのが鼻炎薬。ここでは、鼻炎用内服薬と鼻炎用点鼻薬の歴史を追うことにする。

※本文中の商品情報(特長・価格・キャッチコピーなど)は、発売当時の製品に関するものです。

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1940年代~1970年代アレルギー性鼻炎の増加

国内市場で、抗ヒスタミン成分が登場したのは第二次世界大戦後すぐのことで、ジフェンヒドラミンが最初だとされる。1940年代~1950年代にかけては、ジフェンヒドラミンのほかにサリチル酸ベノラン(サリチル酸ジフェンヒドラミン)、テオクル酸ジフェニルピラリン、d-マレイン酸クロルフェニラミンといった抗ヒスタミン成分が登場しているが、当時は主にじんましんに適用されていたという。

戦後の日本においては、アレルギー症状という認識は一般的ではなく、傷んだ食べ物(腐敗によってたんぱく質から産生されたヒスタミン)などで引き起こされるじんましんが多かったと考えられている。

佐藤製薬 発売当時の「ナザール」はビン入り

佐藤製薬は、1957年に点鼻薬「ナザール」を発売。塩酸ナファゾリン、マレイン酸クロルフェニラミン、チメロサールという成分構成で、鼻炎のほか鼻たけや鼻出血、中耳炎、のどの炎症などにマルチに使える治療薬だった。点鼻薬にもやはり「アレルギーによる鼻炎症状の緩和に使用するもの」という認識がない時代だったと考えられる。


佐藤製薬 発売当時の「ストナリニ」

戦後の復興期から、高度成長期へと転換し始めた1960年、国内で初めてブタクサ花粉症が報告される。さらに1962年には、国内で初めてスギ花粉症が報告された。その後、1966年には現在のグラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン(以下GSK)から「コンタック600」、1968年に佐藤製薬から「ストナリニ」が発売され、いずれも抗ヒスタミン成分として、マレイン酸クロルフェニラミンを配合していた。鼻炎用内服薬としてはこの2ブランドを先発と考えてよいと思うが、現在まで続くブランドとなっている。

1970年代に入って花粉の飛散量が話題に上るようになり、次第に花粉症は「国民病」と言われ始めた。この時期に花粉症が急激に増加したのは、早く成長するスギが高度成長期に木材として求められ、植林が進んだ結果という説が有力である。

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