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マスク歴史市場シェア

2025年12月26日歴史・グラフ更新

2000年代後半表示・広告自主基準の制定

全国マスク工業会の発足

マスクが日常的に使われるようになると、メーカーごとの表示や広告内容にバラつきがあることが問題となった。マスクは医薬品医療機器等法における医療機器には該当せず、雑貨品となるが、あたかも医療機器のような広告も見受けられた。これを受けた厚生労働省は、日本衛生材料工業連合会に対してマスクの表示について検討するよう要請し、それを機会に2005年3月に全国マスク工業会が発足。マスクの適正な表示・広告のための自主基準を制定し、2006年1月に施行した。自主基準では、具体的な菌やウイルスの名称を表示しないこと、性能の数値表示について根拠を明確にすることといった情報の正確性のほか、パッケージに表示すべき事項なども示され、業界として統一が図られた。

使用者セグメントによる商品の多様化

マスクの使用シーンとして日中の人混みが主流となっているなかで、「就寝用」という提案をしたのが小林製薬。2006年に登場した「のどぬ~る おやすみウェットマスク」は、マスクのフィルター部にポケットをつけ、<ぬれフィルター>を挟み込むことで、就寝時ののどにうるおいを与えるというもので、マスク使用の新しいシーンを開拓した。

2005年に発売された「クリーンラインコーワ三次元マスク すこし小さめ女性用」(興和)と、2008年に発売された「超立体マスク 女性用」(ユニ・チャーム)は、それまでに比べて少しサイズの小さい、女性向けの商品。ワンサイズのマスクでは、顔の小さい人は隙間ができてしまい、マスク着用の意味をなさなくなることから開発された。また、ユニ・チャームによると、「サイズの小さい女性向け」であることがわかりやすいように、ピンクカラーを採用したという。

興和 「メイクがおちにくいマスク」 (2008年)

また同年、興和から発売された「メイクがおちにくいマスク」は、メイクをしてマスクを着けると口紅がマスクにつき、外したときの見た目が悪いという女性ならではの悩みに向けたもの。マスクは、使用シーンだけでなく、使用者セグメントによっても多様化し始めた。


2009年4月、メキシコで呼吸器感染症の集団発生が報告される。すぐに新型インフルエンザと判明し、WHOはその月のうちに国際緊急事態を宣言。折しも日本はゴールデンウィークを目前にしており、SARSのアウトブレイクの記憶も新しいことから、人々は予防策としてマスクを争って求めた。その結果、マスクは急速に品薄状態となり、5月上旬には売り切れが続出。あまりの入手しづらさに、ネットでは「身近な材料でマスクを手作りする方法」が出回るほどだった。

マスクの販売としては、すでにシーズンオフに入っている時期にもかかわらず、各メーカーはマスクを増産。あるメーカーでは全ラインをフル稼働させたという。実際、家庭用マスクの生産数量は2009年に32億枚だったが、その反動もあってか翌2010年には3億枚に落ち着いている。

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