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リップケア歴史市場シェア

2023年9月29日記事公開

2000年代水のうるおい、スティックの進化

近江兄弟社 「近江兄弟社メンターム リップ スーパークールUV」 (2000年)

コギャルブームの一方で美白ブームも訪れた2000年代初頭には、日焼けに対するケア意識が高まり、幅広い年齢層の女性が日焼け止めを日常的に使うようになった。
近江兄弟社が2000年春に発売した「近江兄弟社メンターム リップ スーパークールUV」、翌2001年8月にロート製薬が発売した「メンソレータムリップケア セセラ」には、パッケージにUVカット効果が表示された。また、これらに先んじて「ニベアリップケアUV」を発売していたニベア花王は、2001年のリニューアルにあたり、台紙にSPF数値を記載。こうした当時のトレンドは、女性の日焼けケア意識を踏まえたものといえよう。


ロート製薬 「メンソレータム リップケア セセラ」 (2001年)

色付き、香り付き、UVカットなどの付加機能が充実してきたこの時期には、もうひとつのトレンドが見受けられる。それは“使用感の軽さ”。2001年8月にロート製薬「メンソレータムリップケア セセラ」(現「メンソレータム ウォーターリップ」)を、同9月には近江兄弟社「近江兄弟社メンターム 水inリップ」(2010年に「近江兄弟社メンターム モイスinアクアリップ」にリニューアル)、2003年8月にはニベア花王「ニベアリップケア ウォータリングリップ ピュア/リフレッシュ/ナチュラル」を発売しており、いずれも水のようなうるおいと使用感を謳っている。
リップクリームの基本的な機能は唇の保護・保湿であると先に述べたが、保護・保湿のために油性の基剤で唇を覆うと、使用感の重さが出てくる。リップスティックの使用が日常的になり、重さが気になるというニーズと、メーカー側の製剤技術の進化が生み出したトレンドではないかと考えられる。


また、2000年代終盤には、スティック形状にも新しい工夫が見られた。リップスティックはこれまで、断面が真円となる棒状だったが、2008年にロート製薬が発売した「メンソレータム ディープモイスト」は断面が楕円となる形状。2009年9月に近江兄弟社が発売した「近江兄弟社メンターム 薬用モイスキューブリップ」は、断面が正方形となる角棒型のスティックを採用した。「メンソレータム ディープモイスト」は、楕円の長い辺で塗れば広い面積に塗りやすく、短い辺は唇のキワに塗りやすいことから開発された形状だという。「近江兄弟社メンターム 薬用モイスキューブリップ」は、角の部分で唇のキワに塗りやすいことと、容器が転がりにくいことから角形を採用したという。

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