2000年代さらなる効き目を求めて
効き目・メリットをより明確に

高い製造技術により、新たな商品が生み出された1900年代後半を経て2000年代に入ると、さらに効き目やメリットを明確にうたう商品が増えてくる。
2002年には、大正製薬から「パブロンエース」が発売された。同品は、解熱鎮痛成分「イブプロフェン」を加えて、3つの基準外成分(当時)を配合し、高い効き目をウリにした商品。15歳未満は使用できないが、それを逆手に取り、「大人専用のかぜ薬」としてプレミアムな商品と位置づけた。

2003年に登場した「コンタック 総合かぜ薬 昼・夜タイプ」(グラクソ・スミスクライン)は、市販のかぜ薬として初めて「昼用」と「夜用」の2種類の薬が1つのパッケージに入ったユニークな商品だった。眠くなりやすいクロルフェニラミンマレイン酸塩や、覚醒作用があるカフェインなどの量を変えることで、「昼間眠くなるのは困る」という昼のニーズと「夜はぐっすり眠りたい」といった夜のニーズの両方に応えた商品として、高い評価を得た。
同じく2003年には、佐藤製薬がソフトカプセル(この年から「液体inカプセル」という表現を使い始める)の「ストナアイビージェル」を発売。当初、橙色のパッケージだったが、のちに赤色のパッケージにし、
のど、熱のかぜには赤のストナ
と宣伝。色と症状を結びつけて生活者にわかりやすく訴える手法をとるようになる。

2007年には、「スイッチされていない最後の大物」とも呼ばれた去痰成分のアンブロキソール塩酸塩を、日本で初めて一般用医薬品として配合した「エスタックイブファイン」(エスエス製薬)が発売された。これに続いて、大正製薬も翌年にアンブロキソール塩酸塩を配合した「パブロンエースAX」を発売した。当時、薬事法(現:薬機法)改正によってリスク区分が設定され、薬剤師だけが販売できる第1類医薬品のかぜ薬であったことも商品を印象づけた。
2009年、第一三共ヘルスケアは、抗炎症成分のトラネキサム酸とイブプロフェンを配合した商品として、「ルルアタックEX」を発売。のどの痛みによく効くこの2つの成分のほか、クレマスチンフマル酸塩、ブロムヘキシン塩酸塩のあわせて4つの基準外成分(当時)を配合し、「のどの痛みがつらいかぜ」をターゲットとした。