メーカー/ブランドシェア
メーカーシェアでは、「パブロン」ブランドを擁する大正製薬がトップ、そのあとに「ルル」「プレコール」シリーズを展開する第一三共ヘルスケア、「ベンザブロック」のアリナミン製薬が続いている。安定したブランド力によりランキング上位3社のシェアに変化はないものの、総合力を強化したプレミアム処方や、訴求症状により特化したパーソナルユース商品の上市が目立った。第一三共ヘルスケア、興和からは、ロキソニンを主成分としたかぜ薬がラインアップに加わっている。

群雄割拠型勢力に差があまりなく、順位変動の可能性が高い。
三つ巴型シェア上位3位までの差がなく、拮抗している。
好敵手型シェア1位と2位が激しく覇権を争っている。
絶対王者型シェア1位が2位以下に差を付け、ほぼ無双状態。
ターゲットシェア
対象となるターゲットを前回集計時と比較すると、パーソナルタイプが売上を伸ばし、ファミリータイプとシェアが逆転した。パンデミック以降、健康意識の高まりから、症状特化型の「プレミアム」や集中ケア型の「Pro」などが主要ブランドから上市されているほか、休んで治すかぜ薬「ベンザブロックYASUMO」など、新たなかぜ薬の選択軸が次々と提案された。

剤形別シェア
剤形別では、錠剤が6割を占める。前回集計時と比較すると、錠剤のシェアが高くなり、顆粒・散剤、液剤の割合が減っている。子ども向け、ファミリータイプの需要が減り、パーソナルタイプのかぜ薬が伸びてきていることが、剤形別シェアからも伺える。

訴求症状別シェア
今回は、シェアを伸ばしているパーソナルタイプの訴求症状別に集計。「熱・痛み」は「のどの痛み」と「熱」に細分化されたが、これらを合計すると、前回の「熱・痛み」を10%近く上回る。解熱鎮痛成分の強化や新たな処方設計により、従来の「熱・痛み」ニーズに応える製品が充実していることがわかる。その一方で「鼻水・鼻づまり(前回表記「鼻炎・くしゃみ」)」や「せき・たん」はシェアを落としている。

服用回数別シェア
服用回数別に見ると、1日2回の持続性では、「コンタック」が約半数を占めトップ。次いで第一三共ヘルスケアの「プレコール」「ルルアタック(ルルアタックTR)」の2ブランドが追っている。
1日3回では「パブロン」を「ベンザブロック」「ルル」が追いかけている。また、アセトアミノフェン製剤を中心とした処方設計の「ストナ」や「パイロン」が上位にきているのは、新型コロナ発生当初に厚生労働省がアセトアミノフェンを推奨したことが、2023年までも影響していることが伺える。このほか、医療用医薬品と同じ4つの有効成分を同量配合(1回量)し、就寝前にも服用できる1日4回タイプの「パイロンPL顆粒Pro」が登場し、“長く効く”より、かぜの諸症状に“しっかり効く”ことに重きをおいたパーソナルユースの商品も拡充された。
1日2回服用(持続性)

1日3回服用


