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ペットフード歴史市場シェア

2023年4月28日グラフ更新

2000年代~2010年代プレミアムフードの登場で細分化が進む

ペットフードは新しいステージへ

2000年代に入っても、ペットフード業界は消費の低迷や価格の落ち込みなどでさらに競争が激化。獣医学の研究が進み、ペットが長生きするようになり、ペットの高齢化が進んだ。また、室内飼育の増加、それに伴う小型犬の増加など、ペットを取り巻く環境にも転換期が訪れていた。素材、免疫力アップや美しい毛並みの維持などにとことんこだわった、従来品よりワンランク上の“プレミアムフード”と呼ばれる商品がでてきたのもこの頃のこと。

まず、プレミアムごほうびとして2000年に登場したのが、ドギーマンハヤシの「紗」シリーズ。質感や形状など、これまでの商品の良いところをすべて集めて開発された同品は、おいしさにこだわり、肉原料のなかでもごまかしの効かない美味しい肉を配合したことが飼い主のニーズと合致。犬用のペットおやつのなかで現在までトップをキープし続けるロングセラーとなる。

日本ペットフード 「D'sセレクトビューティープロ」 (2007年発売)

日本ペットフードは2007年に、毛づやに配慮し、犬が吸収しやすいマリンコラーゲンを配合したドライドッグフード「D'sセレクトビューティープロ」を発売。“愛犬を健康で美しく育てる”というコンセプトから、開発陣は女性のみを起用し、ハート型の粒を採用するなど、美しさに着目した新しい切り口が話題を呼ぶ。


マース ジャパン リミテッド 「プロマネージ」 (2012年発売)

2012年には、日本市場に合わせてカスタマイズした機能性ドッグフード「プロマネージ」を、マース ジャパン リミテッドが発売する。犬の小型化、室内飼いのほか、純血種嗜好も進んでいたことに着目し、“環境、特長、課題に対応するフード”として開発。同社の調べでは、当時、飼い犬のサイズの70%が超小型犬、小型犬、飼い方の80%が室内飼い、犬種の80%が純血種となっていた。室内飼いの場合、ずっとそばにいるので、食いつきがわかる、毛づやもわかる、口臭もよくわかる・・・こうした飼い主の“気づき”に配慮しているほか、世界のペットケアとペット栄養学をリードするウォルサム研究所と共同開発というのも大きな特長だった。

なお、素材を重視する傾向と同時に、飼い犬の小型犬化に伴う食事量の減少から、使い切りのパウチタイプドッグフードが伸びをみせる。それを受け、ユニ・チャームは、無添加で素材そのもののおいしさを活かしたウェットドッグフード「グラン・デリ国産鶏ささみパウチ無添加仕立て」を2019年に発売し、さらに市場の活性化をねらう。

SNSから火が付く? フォトジェニックなおやつ

一方、キャットフードにも新しい波がやって来る。2012年、いなばペットフードから発売された猫用おやつ「CIAOちゅ~る」が、その食いつきの良さと液状スティックタイプという与えやすさから、大ヒットを記録。飼い主が与える様子を自主的に動画サイトにアップするなどして大きな話題となり、以降、猫用おやつはペースト系が席巻することとなる。


ドギーマンハヤシ 「クリーミーリッチ」 (2018年発売)

各社、ペースト系おやつを発売するなか、ドギーマンハヤシは、保存の利便性を高めた国内初のスパウトパウチタイプの猫用おやつ「クリーミーリッチ」を2018年に発売。与える量の調整ができ、スプーンで与えるという使用シーンが市場に受け入れられ、SNSを中心に人気を集める。

機能か、グルメか

2018年、ユニ・チャームは猫用ウェットタイプのおやつ「銀のスプーン 三つ星グルメ おやつ」シリーズに、食べ応えを追求したつぶつぶ具材の新タイプを投入。日本各地のお取り寄せ素材(北海道産さけ、枕崎産かつおぶし等)を使用した上質なおやつで、差別化を図っていく。

フードでは、機能面にも特化したものが登場。ユニ・チャームは、2016年に世界初、猫の食事の吐き戻しを抑制する新開発の食物繊維を採用した猫用ドライフード「銀のスプーン 食事の吐き戻し軽減フード」を発売し注目を集める。さらに、2019年には、充実した種類と量の素材入りでおいしく食べながら吐き戻しを抑制する「銀のスプーン 贅沢素材バラエティ 食事の吐き戻し軽減フード」を発売し、飼い主のニーズに応えていく。

健康的に長生きを! ペットともっと仲良くなりたい!

近年、ペットの飼育は、室内飼い、小型化(犬)、高齢化の流れがある。自分の子どもと同じように、良いもの、美味しいものを与えたい、という飼い主が増え、こだわりも多く意識も高くなっている。しかし、基本は食べ飽きしない、よく食べるフードの開発が課題だろう。また、よりペットと仲良くなりたいという、コミュニケーションを軸としたおやつの需要もアップしていくと思われる。


さらにペットフードカテゴリーを大きくするには、健康的に長生きしてもらいたいというニーズに細かく対応するほか、より付加価値を追求した商品を開発し続けること、さらに、分かりやすく選びやすい売場づくりがキーポイントとなってくると考えられる。

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