2000年代自分をもっと大事にしたい ~肌ケアタイプの広がり~
女子力をみがく時代

2000年代に入るとようやく、バブル崩壊の傷手が癒えたかにみえたものの、リーマン・ショックによって女性の就業率は横ばい。一方で、「○○女子」や「女子力」という言葉が流行し始め、女性は自分を輝かせる努力を怠らなくなった。
各社から「肌ケア」タイプが発売
生理用ナプキン市場では、「肌ケア」タイプが広がりを見せていた。国内最初の「肌ケア」タイプは、1994年に大王製紙が発売した「エリス ワンダーワッフル」と考えられるが、本格的に「肌ケア」商品が市場に出そろうのは2000年代。2004年に登場した花王の「ロリエ エフ」(現在は「ロリエ しあわせ素肌」)のほか、大王製紙の「エリス 新・素肌感」、ユニ・チャームの「ソフィ はだおもい」など、トップシートの工夫により経血がいつまでも肌にはりつかず、ムレやカブレの原因となりにくい商品が相次いで開発され、人気となっていった。
“人よりも多い”悩みもケアする
2001年に登場した花王の「超吸収ガード 朝までブロック 安心ショーツタイプ」は、現在でも他に類をみないショーツ型ナプキン。経血が多く、夜などにどうしても安心できない人から、同社に喜びの声が届いたという。また、大王製紙は、2005年に過多月経をケアできるナプキンとして「エリス クリニクス」(のちに「エリス 朝まで超安心 クリニクス」としてリニューアル)を発売。発売当初から4年ほどは、「過多月経」という症状そのものの認知度が低く、なかなか売り上げも伸びなかったというが、2010年頃から認知度がアップし、拡大に転じたという。
「エルディ」ブランドがライオンからユニ・チャームへ
この時期、ユニ・チャームがタンポンブランド「エルディ」をライオンから譲受している。当時、タンポン市場ではアプリケータータイプではユニ・チャームが1位、フィンガータイプではライオンの「エルディ」が1位となっており、「エルディ」を譲受したことでユニ・チャームはタンポン市場をほぼ独占することとなった。
タンポンはナプキンと比べて単価が高いにもかかわらず、モレない・ムレないという理由で非常に高い満足度を得ている。タンポンを普及させることが、消費者満足向上、市場活性化につながるため、同社では普及活動を継続している。
「センターイン」ブランドが資生堂からユニ・チャームへ
さらにユニ・チャームは、資生堂の薄型ナプキンブランド「センターイン」を譲受。もともと「センターイン」は、携帯性とデザイン性が高いことで若年層に評価が高かった。ユニ・チャームは、「センターイン」ブランドを取得したことで店頭における提案の幅を広げている。
