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介護栄養補助食品歴史市場シェア

2026年1月30日歴史・グラフ更新

1990年代ニーズが高まる介護栄養補助食品

手軽に食べられる介護栄養補助食品に注目が集まる

1990年代に入ると、施設向けの介護栄養補助食品が広まりを見せ、徐々に注目が集まるようになっていった。安定した品質や栄養面、衛生面が確立した食事供給についての要望が高まり、病院や老人ホーム等でも手軽に食べられる介護栄養補助食品のニーズが拡大していく。

このころ、高齢者用にベビーフードを購入する人も多かった。そんななか、キユーピーは、ベビーフードのノウハウを生かし、病院・施設向けのシルバー食として「やわらか煮」を発売。医療現場での意見や実際に工夫している点などを参考にしていたが、当時はやわらかさの度合いや味付け、量については手探りの状態で、売れ行きも思わしくなかったという。その後、在宅介護のニーズにも呼応できるような商品開発に着手し、医師、施設の栄養士、実際に介護施設に入居している人の意見をさらに集め、1998年に日本初の市販用介護食「ジャネフ介護食」を発売。翌1999年から、「キユーピー やさしい献立」シリーズを展開していった。「やさしい献立」は、容量を調整するほか、塩分を控えめにしつつも高齢者が満足できるしっかりした味付けにするなど、発売後も試行錯誤を続け、その結果、好評を得てロングセラーシリーズとなっていく。

栄養療法自体が浸透していない時代

明治 「メイバランス」 (1995年発売)

明治は1995年、「YH-80」の栄養組成を踏襲して、おいしさ、栄養、使いやすさを提供する汎用タイプの流動食「メイバランス」を発売する。粉ミルクを生産していた技術を生かして、商品化に至ったが、当時は栄養療法自体がまだ浸透しておらず、時間をかけて医療現場にていねいに説明をしていったという。その努力の結果、徐々に浸透していき、病院栄養領域の「メイバランス」を在宅栄養領域の商品として販売していくことへと繋がっていった。

とろみ調整食品が介護現場を救う!

介護栄養補助食品の種類として、調理済みの<レトルトタイプ>と、食べ物や飲み物にとろみを与えて食べやすくする<とろみ調整食>の2つが有名だろう。<レトルトタイプ>は、多くの場合、高齢者に必要な栄養がバランス良く含まれており、また、味や見た目などにもこだわり“食を楽しみながら、心を豊かに”できるよう配慮されている。一方、<とろみ調整食>は、乾燥粉末タイプが中心で、サッと入れて混ぜるだけの手軽さで、通常の食品を介護栄養補助食品にできるのがポイントとなっている。

日清オイリオグループは、介護の現場で使われていたとろみ調整食品を一般向けに発売。
当時はまだ嚥下障害といった言葉は浸透していなかったが、病院や施設などで飲み込みが難しい、という人は多く存在していた。食事にとろみを付ければ飲み込みがラクになる、という認識も、現場の栄養士がコツとして覚えている、という程度だったという。片栗粉などデンプンを含む素材でとろみを付けるのが主流だったが、「粉っぽい」「水で溶いて加熱する必要がある」「とろみが安定しない」など、それぞれ問題を抱えていた。そんななか、簡単にとろみが付いて、安定しているものがほしいという現場の声を受け、開発がスタート。1991年、食べ物や飲み物の飲み込みが難しい人でも、食品にとろみをつけることで飲み込みやすくできるとろみ調整食品「トロミアップ」を発売する。発売後、とろみの付けやすさから介護現場での評判も上々だったという。


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