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制汗・デオドラント歴史市場シェア

2025年4月25日歴史・グラフ更新

汗や体臭は個人の“悩み”。だが同時に、周囲の人を不快にさせる“問題”でもある。本稿では、登場から半世紀を経て、今やエチケットとして定着した制汗・デオドラントの歴史についてご紹介したい。

※本文中の商品情報(特長・価格・キャッチコピーなど)は、発売当時の製品に関するものです。

制汗・デオドラントのシェア(剤形別)

※各ゾーンをクリックすると、その年代の記事へリンクします

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<イメージ図>

1960~1980年代「腋臭の薬」から「エチケット」へ

日本では1962年に販売開始

ライオン歯磨(現:ライオン) 「ban」 (1962年発売)

制汗・デオドラントの歴史は古く、古代ローマ時代(紀元前753~476年)までさかのぼるといわれるが、日本で初めて制汗・デオドラントをうたった商品が発売されたのは、1962年のこと。ライオン歯磨(現:ライオン)がアメリカから輸入販売した、ロールオンタイプの「ban(バン)」である。

欧米ではすでに日用品として浸透していたものの、日本人にとっては馴染みのない「汗とニオイを抑える」という訴求の商品。当時はまだ和装の人も多く、着物の<汗染み対策>として好評だったという。

そして、さらに購入層を広げるのに一役買ったのが、5年後の1967年に発売されたスプレータイプの「banスプレー」。20代~30代の大人の女性をターゲットにした商品だったが、ロールオンよりも手軽に使えるとして、女子学生にも人気が出た。

とはいえ、それらは意識の高い一部の人々の話。多くの生活者は、制汗・デオドラントを「腋臭(わきが)や多汗症の人の薬」と考えており、自分に必要なものだとは感じていなかった。

ネガティブイメージを払拭した「8x4」

ニベア花王 「8x4」 (1974年発売)

時は経ち1974年、花王とドイツのバイヤスドルフ社の合弁会社であるニベア花王から、日本初のパウダースプレー制汗剤「8x4(エイトフォー)」が登場した。この商品が、日本に制汗・デオドラントを根付かせることになる。

同社は、「8x4」の販売にあたり、これまでの制汗・デオドラントにあった、「腋臭や多汗症の人のもの」「使っていることが人に知られると恥ずかしい」というネガティブなイメージを払拭することに注力。華やかなパッケージと、パウダースプレーのサラサラした使用感、そしてさわやかなTVCMにより、「『8x4』を使うのはエチケット」というところまで生活者の心のハードルを下げたのだ。その結果、「8x4」は部活動やスポーツをしている女子中高生にも支持され、制汗剤の代名詞ともいえるトップブランドとなった。

若年層を取り込み、爆発的に普及

ライオン 「ban16」 (1976年発売)

しかし先発メーカーであるライオンが、「8x4」の成功を黙って見ているはずもない。同社は大人向けの「ban」と平行して、16歳前後の若い女性にターゲットを絞った「ban16(バン シックスティーン)」を1976年に発売する。

すると1984年には、ニベア花王も若年層をターゲットとした<香りの制汗剤>「シャインフローネ パウダースプレー」を投入。こうして制汗剤は、コロンを使うにはまだ早い中高生にとって、背伸びした気分を味わえる商品となり使用量が増大、爆発的に普及していった。

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